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ブタがいた教室


ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

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2008年。黒田恭史原作「豚のPちゃんと32人の小学生」を前田哲監督が映画化。監督さんは聞きなれないお名前でお初かなと思いきや、前に見ていました、なんと宮崎あおい主演のパコダテ人の監督じゃないですか。盲点でした。主演は妻夫木聡。大杉漣、田畑智子、ピエール瀧、大沢逸美、戸田菜穂、原田美枝子。教室のタイトルのとおり学園モノで、見たことあるようなないような子役がいっぱいでておりましたが、名前がよく分からないので割愛とさせていただきます。

舞台は1990年、大阪のとある小学校でブタを飼育してその後に食べようと提案され、その葛藤と結末を描くドラマ。原作はドキュメンタリーとして放送され、当時物議を醸し出したとのこと。なるほどいかにもクレームがつきそうな課題です。しかしながら、最良の教材とも言えますね。普段なんの気なしに食べている豚肉と目の前に生きているペットとしての豚がリンクするとき、子どもにとっては初めて直面する現実であったと思います。この難しい課題にしっかりと結論付けようとする子ども達にとってはこれほどに生きた教材はなく、真剣に、そして自ら学び、考え、解決することができたのだと思います。映画では子どもたちのディベートを中心に展開する場面が多くありましたが、実際の撮影では子役たちに白紙の台本を渡して、生きた話し合いをさせたということで、そのあたりでも、この映画のポイントをどこに置いたのがわかりますね。
一方、この映画には実験とその試みと失敗も含まれています。それは豚にPちゃんと名前を付けて愛着が湧くようになったこと。教育とは自主的な学びを促すとともに、それを教える側は意図的な成長を促すものでなければならない。子どもは豚を飼うとなれば短絡的にペットと同様に思い込むことは明白で、結果的にありがちな命の大切さの授業になったとも言えなくはない訳です。計画としては飼って「食べる」ことがこの授業の目当て、目標だったわけでそのあたりは考察が必要ですね。もっとも、前述のとおり子どもがよい教材に巡り合えたことと学びを得たことは十分な価値ではあると言えますがね。
それにつけても、なかなかない本気印の学園モノ。見応えがありました。最後に妻夫木はもうちょっと頑張ってほしいです。

評価 ★★★★☆

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