- 2008/08/25 23:59
- サッカーのお話
巷を席巻している北京オリンピック、いよいよ終わりましたね。私、今回のオリンピックは時差的にも近いというのもあってか、生涯で一番テレビ観戦しました。そんななかでなでしこJAPANことサッカー日本女子代表がベスト4進出。最終的にはメダルに届かない4位という順位で終わったわけですがこれは本当に快挙。つい最近まで出場も大陸間プレーオフなどで出場を争っていたチームでしたから本当に快挙でした。
もともとはパスの技術が高くて組織的に戦うサッカーが出来ていたなでしこですが、やはりフィジカルの欠点があったなでしこ。世界の女子サッカーは背の高いFWにロングパスをあてるのが主流なので、いいサッカーをしても背の高い選手にあっさりやられてしまうことが多かったのですが、今回は布陣を今までの4−4−2の中盤ダイヤモンドから4−4−2の中盤フラットにして組織的な守備ができるようになっていました。特にロングパスの出所を抑えるボランチが機能していました。この戦術はJリーグでも大宮や札幌がやっているいやつですね。大宮出身の佐々木監督が就任してからのシステム変更だったようで、これは納得でよく出来ていました。
それと走り勝っていたこと。ハードワークの度は完全に日本が勝っていました。本当によく走っていた。とりわけ今回のアジア開催は気候的に日本に向くと思っていましたが、それをよくやっていたと思います。重要なのは本当に相手に勝ることで、単純に走り勝ったからこそ組織も技術も生きたのだと思います。地元中国にあれだけ完勝できたし、だからこそ、ノルウェーには5点という最近の男子日本代表でも見る事がなくなった大爆勝だったのだと思います。あの5点だってシュートが相手のDFに当ったりとかそんなのばっかだったんですよね。巷でよく言われている決定力とは何ぞや。その答えはまさにあれらのシュートの中にあったと思いますね。
やはりアメリカとドイツに負けたのはゴール前のフィジカル勝負に持ち込まれたこと。特にアメリカはサイド攻撃までのロングボールの精度が良くて、ドイツに関しては正直解せないんですが、連戦で疲れていたドイツが要所に早い選手交代をして、結果途中交替の選手に2点取られたという巧者ぶりに屈したというか。この点は日本側がよく闘っている選手をうまく交代などでカードが切れなかったというのが悔やまれますね。サイド攻撃をされたときの守備などはまだかなり改善の余地がありそうなので、まだ伸びしろがありそうです。あとはやはりゴール前で負けない守備が出来ること。これができれば更なる躍進も可能だと思います。GKは、まぁ、GKプロジェクトもやっていますしこれらですかね。
そんな北京オリンピック。なかなか良かったですね。なでしこ意外でも目を見張ったのが宇津木妙子という名解説者を生んだソフトボールと男子400mリレー。上野選手はどうしたらあんなに投げれるのか。それと朝原はかっこいい。最後にメダルなんて。棄権が多発したリレーですが、リレーはバトンをゴールに運ぶのが仕事。日本が世界で3番目に早かったということと私は捉えています。フィジカルで劣ってもできることはあるんですね。
さて、選手たちのすばらしき健闘の裏で様々な問題が起きた今回のオリンピック。五輪精神が単なる建前で経済や国威に用いられるのは自明。日本でもスポーツ省設立の考えもあるようですね。私は中国に反感を持つというよりは、その中国の反応を見て自己を正当化する方々のほうに閉口します。私たちは自分の意思とは関係なく生まれているはずなのに、どこそこに所属すること、ナショナリズムからは自分を遠ざけることが出来ないこと、共通の敵を作ることが人をまとめる一番手っ取り早い方法なのだということを今回のオリンピックで見させてもらいました。これが単に自分と他人の差異ということで終わればいいんですが、ちょっと心配ですね。日本を負かしたホームランを打った現巨人所属の韓国イ・スンヨプの「同じアジア人」という言葉、どこまで伝わっているのだろうか。
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