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春の旅

春の旅、というのは初めてでした。
私は専ら秋に旅をすることが多かったです。これはちょっとものぐさな私の性格も大きく問題しています。四季で言えば冬はじっと縮こまって、春にやっと目を覚まんです。いよいよ旅に出たいなと思う夏。でも夏は人が多いからなかなか足が前に出ない。となると秋に出発、というわけです。
もうちょっと根拠のある話。秋は風景を見るのに一番いい季節なんです。といっておいて何なのですが本当に一番景色がきれいな季節は冬です。なぜかというと空気が澄んでいるからですね。気温が寒ければ寒いほど放射冷却現象が起きます。これが大気中のダストも全部持ち去ってくれるんですね。夏というのはその逆で大気中に籠るわけです。じゃあ冬が一番じゃないかというわけですが、冬は寒い。日中はともかく夜は凍死しますね。車で2、3日の旅ならいいんですけど、オートバイ乗りの私は秋ですね。ちなみに北海道は秋になる9月が旬といわれています。夏の北海道は虻や蚊が多くておまけに雨が多いんです。9月に北海道に行くと、「いい時期に来たね」と地元の人が褒めてくれます。北海道は10月になるともう冬ですから、9月くらいがいいんですね。地元の人がレジャーをするのも8月でなく9月が多いようです。

長崎の桜。
狭い桜並木のトンネルの坂道をオートバイで登ってみるとそこは行き止まりでした。というワンショット。長崎に出発する前1日前に地元で夜桜見たんですけど、こちらがちょうど満開で、長崎ではさすがにちょっと葉っぱが出ていました。でも、緑と桜の競演もいいものです。土日は花見している人も多かったですね。
日中の気温を考えて4月出発の春の旅。日中は20℃を越えるといっても朝晩は冷える春。テントは持って行きませんでした。実際夜はかなり冷え込んでましたね。五島列島などは春は北風が吹くそうです。すべて宿泊まりで長期滞在には財布が辛いところでしたが、かなり快適な旅ができました。朝晩が冷えるということは放射冷却が起きてるってこと。景色はなかなかですね。でもこれ以上暑くなるとちょっと見通しが悪くなるかな、というのが春の景色ですね。
ただ、春というのは旅している人が少ないんですね。自分もそうだったのですが。五島列島では一人の旅人にも会いませんでしたし、宿も一人。長崎市に入ってかろうじて宿でお話したくらいでした。でも宿などは他に宿泊者がいないとかなり貴重なお話が聞ける場合が多いんですよね。もともと世話好きで宿やっている方が多いですから。
最近は温暖化の影響か、桜が散ったらすぐ夏のように気温が上がるようになって、四季が二季に、春と秋がなくなりつつあるなんていわれていますが、やはり四季あってこその日本の旅。狭い島国でもあらゆる変化が楽しめるこの国は旅に最適なのです。そんな風流な春の旅、長崎の桜、長崎の春。

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