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ハウルの動く城


ハウルの動く城 [DVD]

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2004年。宮崎駿監督のスタジオジブリ作品。手掛けた長編作品では「千と千尋の神隠し」と「崖の上のポニョ」の間に入る作品ですね。時系列的に。原作には「魔法使いハウルと火の悪魔」という外国作品の名前が出ていますが、こちらの映画も他のジブリ作品と同じように原作を大幅修正した、原案といっていい関係のようですね。声の出演は主役のソフィーに倍賞千恵子。そしてタイトルにもあるハウルにSMAP木村拓哉。その他美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、伊崎充則、大泉洋、大塚明夫、原田大二郎などなどの面子。公開当時は大分人気が出ていた大泉洋ですが、その他にも安田顕、森崎博之、佐藤重幸、音尾琢真とチームナックスが勢揃いと。みんな端役ですけど。

悪魔に心を売ったハウル、お婆さんの姿に変えられたしまった生娘ソフィ。これらが元の姿を取り戻すという「回復」「再生」が一つの重要なテーマ。気持ち次第で時折若返るソフィ(女はつよい?)と比べて完全に心と体が離れているハウル。時に悪魔に化身するハウルは本当に心がパルシファーのほうへ乗り移っていて離れているんですよね。これはいわゆる象徴的な投影なんですが、それを絵にして可能にするのはファンタジーのなせる業。でもその自分(ハウル)の心があの自分の住処を形作っている。この深みがいいですね。この象徴的な深みがこのところのジブリの武器。ハウルの前作「千と千尋-」で多用した象徴的な表現を多用していて、かなり面白かったのですが、このハウルではさらに完成度を増して表現されていてとてもいいですね。もののけ姫で一旦手仕舞いしたジブリですが、まだ伝えたいことがあったというのは頷けますね。特にこの表現手法は子供向け「ポニョ」でも使われていて、今のジブリを支えているという気がします。なんだって表現できるよ、アニメなら。なんて宮崎駿の声が聞こえてきそうです。
ハウルと子供(名前失念)の中にソフィが入る、そして荒地の魔女が入ってパルシファーにかかし。一人一人ハウルの城に入ってきてファミリーができる。夫婦に子供におばあにペット(?)という感じで、ハウルとソフィが再生する中でファミリーが作られていくなんて過程もよかったですね。やはり大事なのは愛。そんなことにも気づかせてくれる非常に完成度の高い映画でした。

評価 ★★★★★

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